先月の輸出統計では気づかなかったがマラウイへ輸出される中古車の台数が増えている。
7月の輸出統計で前年の4倍(386台から1,624台)に伸びたので「おやっ」と思ったが8月の結果は前年と同レベルの台数に戻ったことで7月の増加はコロナが落ち着いたから一時的に伸びた❓と予想していたが今月9月に再び爆上げ前年比5倍(358台から1,933台)になったのでこれは何か起きたに違いないと思いチョコっと調査してみました。
マラウイってどこにあるの?
マラウイはアフリカ南東部に位置し海に面していない大陸内部にある国です。アフリカ大陸で貿易の盛んなダルエスサラーム港まで1,400kmの距離に位置するので海まで遠い所にあります。
1,400kmってピンとこないと思うが直線距離で東京ー韓国が1,000kmなんでだいぶ遠いことは理解できますね。
日本車はどのくらい輸出されているの?
ここ数年は毎年5,000から6,000台前後の中古車がマラウイに渡っています。
輸入する際の規制は無く、日本車は壊れないので大人気です。
なんで輸出台数が爆上げしたの?
マラウイはアフリカ大陸の内陸に位置するので車を日本から輸入する場合は最寄りの港に到着した車を内陸まで運ぶ必要があります。周りを海に囲まれた日本は横浜、大阪、神戸と港があるので大きな船を使って物を運ぶことができるが海まで距離があるマラウイの場合は必ず陸路が発生します。
1,400kmの距離を走るって想像するだけで過酷ですよね。
想像通りこれだけの距離を走るのでトラブルは日常的に発生していて、陸送中に車がブレイクして廃車になるケースも多々あるそうです。日本から購入した中古車が無事に手元に着くか分からないときたら購入も二の足を踏みますね。
お分かりだと思いますがマラウイの人が日本から車を購入する際のボトルネックって内陸輸送なんです。これが解決できればマラウイの人たちが日本から車を沢山購入するのでは?って思うよね。
そうです。答えはまさにそれなんです。今年のマラウイの輸出台数が好調の理由はボトルネックの内陸輸送が解決したからです。
Googleで検索したら出てきました。「タンザニア・ダルエスサラーム港から中古車輸送サービスを開始」下記がそのネット記事です。
今年5月のニュースなのでマラウイの輸出台数が上向いた時期と一致します。今後のサービスで他国にも輸送ルートを延長していけばマラウイの隣国の輸出台数にも変化がみられるはずです。
以上、マラウイの輸出台数が爆上げした原因の調査報告になります。
もう少しマラウイの輸出台数を調べたい場合はこちらから