2022年2月にロシアに輸出された中古自動車の台数は14,808台、前年より3,602台の増加で輸出台数第2位のアラブ首長国連邦に6,000台の差をつけました。
ロシアがウクライナに侵攻を開始したのが2月24日でしたので2月の輸出台数に戦争の影響は無かったようです。ただ24日以降はロシア向けの船舶が途中で日本に引き返したり抜港になるなどでロシアへ輸出が滞ったのは間違いありません。
3月のロシアへの輸出台数はどうなるのか?
各国がロシアに対しての経済制裁でSWIFTから除外しました。これにより車の購入資金が日本に届かなくなるので購入ペースが落ちます。加えて各船舶会社がロシアへの寄港を嫌うことで輸出自体が困難な状態と言えます。ただ0台にはならずそこそこの台数は輸出されると思われます。
そこそこ輸出される理由
- 全ての銀行がSWIFTを除外したわけではないのでロシアから日本への送金はまだ可能だから
- ロシア向けのLoLo船やコンテナ船はあるから
輸出ペースは落ちますがランキング1位の輸出台数ですのでそこそこの台数は輸出されるはずです。2020年3月末にスリランカ中央銀行が自動車の輸入に関して新規のL/C発行を停止したときは一気にスリランカ向けの輸出台数が10分の1以下になりましたがロシア当局も日本サイドも特別中古車の輸出を規制していないので3割減ぐらいで落ち着くかと思ってます。
今後のロシア向けの中古車輸出台数はどうなる?
3月29日に日本政府はロシアに対する制裁措置として輸出禁止措置を閣議決定した。
この制裁はぜいたく品はロシアに輸出してはダメってこと
対象に車が入っていたので2020年のスリランカのように輸出台数に大きな影響がでると確信しましたが対象品を念入りに確認すると乗用車(600万円超)と金額条件付き
ロシアに行く中古車は100万円前後の車が多くを占めているので輸出禁止処置は中古車に関して言えば殆ど影響は無いと言い切っていいでしょう。
なので今後もランキング上位にロシアは君臨するでしょうよ!!
ロシア向け奢侈品輸出禁止措置による対象品
争いが1日でも早く終結して、話し合いで事が進められる間柄になってほしい