アメリカで人気の日本のスポーツカーは何?

マーケットガイド

アメリカでは25年以上経過した中古車を輸入することが可能で、中古車市場においては、特にスポーツカーが人気となっています。

アメリカで人気な車種はこれだ!

Nissan Skyline GT-R (R32)
Nissan Skyline GT-R

日産自動車が1989年から1994年にかけて生産したスポーツカー

R32は、前身であるR31からの進化として、最新のテクノロジーを備えた高性能な車として設計されました。

・4輪駆動システムを搭載しており、高速走行やコーナリング時の安定性に優れています。
・2.6リッターの直列6気筒エンジン、RB26DETTを搭載しています。最高出力は280馬力で、高い性能を発揮します。
・アクティブリアステアリングと呼ばれるシステムを採用しており、低速時には後輪が前輪と逆方向に動くことで、高速時には後輪が前輪と同じ方向に動くことで、車の安定性を向上させます。
・ドライブモードセレクタと呼ばれるシステムが搭載されており、スポーツドライブやコンフォートドライブなどの運転モードを切り替えることができます。

アメリカの自動車マニアたちは、R32が高性能かつテクノロジーに富んだ車であることに魅了されています。さらに、R32がアメリカに正式に輸入される前に、アメリカで非合法的に輸入され、人気を博したことが影響しています。このような非合法輸入の車両は、市場に出回らなかったため、R32を所有することは、独特のステータスシンボルとなっています。また、R32はアメリカ市場で入手可能な車種と比べても価格が比較的手頃であるため、多くの車好きたちが手に入れることができます。

Toyota Supra (MK4)
Toyota Supra

トヨタ自動車が1993年から2002年にかけて生産したスポーツカー

「THE SPORTS OF TOYOTA」がキャッチコピー

高性能なエンジン

MKIVスープラは、3.0L直列6気筒の2JZ-GTEエンジンを搭載しています。このエンジンは、当時の日本の自主規制で最高出力280psとされていましたが、実際にはそれ以上の出力を発揮していたとされています。また、高性能なエンジンにも関わらず、比較的簡単にチューニングができるため、チューナーにとっても人気が高い車種です。

ドライビング性能

MKIVスープラは、リアホイールドライブ(RR)であり、前後の重量バランスが良好です。これにより、高いコーナリング性能を発揮することができます。

アイコニックな外観

MKIVスープラは、独特のアイコニックなデザインを持っており、後世のスポーツカーに多大な影響を与えたと言われています。また、人気の高い「スープラ・ターボ」としてアメリカ市場に投入されたことも、人気の理由の一つです。

映画『ワイルド・スピード』との関連性
MKIVスープラは、映画『ワイルド・スピード』シリーズに登場し、主人公が乗る車として有名になりました。映画の人気に伴い、車自体の知名度も上がり、アメリカでの人気を一層高めた要因の一つとされています。

Mazda RX-7 (FD3S)
Mazda RX-7

マツダが1992年から2002年にかけて生産したスポーツカー

スポーツカーとしての高性能と、ユニークなスタイルが魅力

FD3Sの特徴の一つは、ロータリーエンジンを搭載していることです。
ロータリーエンジンは、ピストンエンジンと比較して非常にコンパクトで、高回転型のエンジンであるため、高い出力を発揮することができます。また、RX-7 FD3Sは、後輪駆動のクーペであり、軽量ボディによって高い操縦性と加速性能を発揮することができます。

多くの愛好家が、エンジンチューニングや外装カスタマイズなどを行っています。また、アメリカでRX-7 FD3Sが人気を博した背景には、日本での販売台数が少なく、アメリカでの車両輸入量が限られていたことがあります。このため、入手困難な希少価値の高い車として扱われることがあり、コレクターや愛好家の間で特別な価値が認められていると言えます。

Honda NSX (NA1)
Honda NSX

ホンダが1990年代に初めて発売されたスポーツカー

キャッチコピーは『our dreams come true』、『緊張ではない、解放するスポーツだ』

先進的なデザイン

アルミニウム製のシャシーを採用し、エンジンは中央配置されるなど、当時のスポーツカーとは異なる先進的なデザインを採用しています。

先進的なテクノロジー

アルミニウム製のモノコックフレームやアクティブサスペンション、電子制御システムなど、当時の車では珍しかった機能が搭載されています。

高性能なエンジン

V6 3.0Lエンジンを搭載し、最高出力は270馬力に達します。

ドライビング性能

優れた操縦性を持ち、スポーティなドライブフィールが特徴的です。

アメリカでNSXが人気な理由は、その先進的なデザインや高性能エンジン、優れたドライビング性能です。またNSXはアキュラブランドとしても販売され、高級車としてのイメージもあるため、アメリカの消費者にも受け入れられやすかったと考えられます。

Mitsubishi Lancer Evolution (IV-VI)
Mitsubishi Lancer Evolution

三菱自動車が1992年から製造・販売しているスポーツセダン

当時のWRC(世界ラリー選手権)に参戦していたMitsubishi Motorsのラリーチームの技術を投入して開発され、高い走行性能を誇っています。

エボ4-6の特徴の1つは、2.0リッター直列4気筒DOHCターボエンジンの採用です。このエンジンは、最大出力280馬力を発揮し、トルクも最大39.2kg-mという高い性能を持っています。また、エボ4からはアクティブデフを搭載しており、四輪駆動システムによって高い走行性能を発揮することができます。

エボ4-6までは、ラリー競技での活躍があり、その高い実績と技術力が評価されています。また、アメリカの自動車市場には、四駆のスポーツカーがあまりないため、Evoの四駆システムが人気の一因となっています。さらに、Evo IVからVIまでが25年ルールの対象車両となっているため、アメリカでの入手が容易であることも人気の理由です。

以上が、アメリカで人気の高いスポーツカーの一例です。

人気の理由としては、 現代の車に比べてシンプルな構造や軽量なボディなど、手軽にカスタマイズやチューニングができる点が挙げられます。

アメリカで日本のスポーツカーが人気な理由は?

90年代の日本車は、カッコいいデザインに加え、エアロパーツやホイールなどのカスタマイズによってよりスポーティーな印象を与えることができます。

また日本のスポーツカーは、チューニングによってパワーやパフォーマンスをさらに向上させることができます。

アメリカの愛好家たちは、このデザイン性とチューニングポテンシャルに魅了され、日本のスポーツカーに愛着を持っています。

『ワイルド・スピード』シリーズは、アメリカで日本車が人気になるきっかけのひとつになった作品です。

映画に登場する日本車は、様々なカスタマイズが施された迫力あるものが多く、日本車の魅力をアメリカに広める役割を果たしています。